〔038〕雪彦山 (884m)
2008年10月25日
  兵庫の数少ない名峰  ”雪彦山”にて職場の仲間のハイキングをする。
兵庫県に住みながら雪彦山を知らない連中が多いことに憤慨(?)し、山歩きをしない連中を連れ出し雪彦山をハイキングするが、普段はバイク乗りの連中に取っては雪彦山はハイキングでは無かった様だ。
くさり場を喜んでくれると思ったが、逆にくさり場を敬遠され価値観の違いに驚いた。

兵庫県姫路市夢前町山之内


標高差:494m
Road Map :姫路から県道67号線を北上し、夢前町坂根の登山口駐車場に向かう。
Route Map:出雲岩、覗岩を巡る標準的なコースから大天井岳に登り、下りはくさり場、地蔵岳を楽しむ。
登山口 展望岩 出雲岩 覗 岩 大天井岳 地蔵岳 虹ヶ滝 登山口
10:19 10:36 11:12 11:22 11:41 12:23 13:33 14:18
登り:1時間22分、下り:2時間37分、全工程:3時間59分(地蔵岳、休息含む)
登山口に戻る
  ”流石止めダム”から少し歩くと登山口に戻った。 下山は地蔵岳に寄ったことと途中で昼飯を食ったので2時間37分も掛かってしまった。
楽しい山歩きだった
  初心者向きで展望が良く、くさり場が楽しめる山として雪彦山を選んだが、彼らにはハードルが高く、くさり場も敬遠されてしまった。
バテる、扱ける、はまるで大いに笑わせてくれたが、もう2度と遊んで貰えないかも知れない。 これに懲りずに又、お付き合い下さい。
大天井岳、地蔵岳
雪彦山うんちく
10時19分、登山口から登り始める。 今日はゆくり歩きで
3時間も歩けば周回出来る予定であったが甘かった。
登山口に着くと駐車場は満車状態、マイクロバスも2台来ていた。
トイレ前の空きスペースに車を停める。
17分、急登をこなすと ”展望岩”に着く。 ここに大阪から来た
ツアーハイカーの30名が休息していたので、先に行かせて貰う。
毎回、展望岩から大天井岳、不行岳を撮っているが、ここからの
眺めが一番良いように思う。
最初の登りでバテ始める者が出てきて、
”ハイキングと聞いて来たのに騙された!。”の声が出てくる。
ツアーハイカーの動きが止まってしまったので何事かと思ったが、ちょっとした段差がくさり場になっており、ここで停滞してしまったのだ。
辛抱出来ずに掻き分けて先行させて貰う。
今回お付き合い願った職場の若い連中。 今年入社した一人は大学時代に山岳部に入っていたらしく一番元気であったが、その他の3名は山歩きなんぞはする気が無く、30歳代なのに既にバテバテ状態。
この後、一人の足が攣ってしまい、回復させいる間にツアーハイカーに先行されてしまう。これは大不覚であった。
”出雲岩”を通り過ぎてから振り返り見る。
このオーバーハングを登っている姿を見たいもんだ。
このオーバーハングを登るクライマーが居るらしいが、
クライマーがここに張り付いているのを見たことが無い。
山岳部では岩登りをしたことがない彼ではあるが、この程度はがんがん登っていく。 自分が前回、ここを登ったのは7年前、表コースにくさり場があったのは記憶から完全に消えていた。
楽しいくさり場が続くが、ハイキング初心者(初めて?)
には難度が高い様だった。
1時間03分で ”覗岩”に着く。 一人なら大天井岳に着いている
時間なのだが、今日はこのゆっくり歩きを充分楽しむ。
”覗岩”からの展望。 薄曇で相変わらずの展望しか得られない。
何とか瀬戸内の島々までは見えていた。
”セリ岩”を楽しんでもらおうと思ったが結構嫌がっていた。
我がチームには幸いメタボが居なかったが、後から来るツアー者はここでも大停滞を起こすのだろう。 ”セリ岩”を通らなくても迂回路がある。
記憶から消されたくさり場が更に出てくる。
俺は楽しいのだが、他の者は怖そうに登っていた。
どこが ”馬の背”と思う箇所を通り過ぎると
”大天井岳”まで10分の表示が出てくる。
最後の岩峰登りをこなす。
今日お付き合い願った20〜30歳代の若い連中。 バイクにしか興味が無く普段運動
していないので結構堪えた様だ。 明日は全員筋肉痛で苦しんでいるだろう。
1時間22分で ”大天井岳”(884m)に着く。 多くのハイカーが休息していたが、
もう一台のマイクロバスの連中は既に下山した様だ。 遭遇しなくて助かった!
”大天井岳”の凄い所が眼下に駐車場、登山口が見えることだ。
ツアー組が登ってくる前に下山に入る。面白くないのが判っているので
本物の雪彦山には行かず、くさり場を通り、地蔵岳に向かうことにする。
”大天井岳”から見た展望であるが、相変わらずのモヤった状態。
山の同定は七種山と明神山しか出来ないので、瀬戸内の島々を
同定するが誰も興味なかった様だ。 残念!
長い”くさり場”を楽しんだのは俺と元山岳部の2人だけ。
他の連中は危ないと迂回路に入ってしまった。
この ”くさり場”を楽しんでもらおうと連れて来たのだが、価値観がまったく違う様で完全に敬遠されてしまった。
敬遠組が写真だけ撮りたいと参加してきた。 ずっこい!
2つ目の長いくさり場を楽しく降りる。
下山35分で ”地蔵岳分岐”に着く。 最近、地蔵岳に登る人が多いが、それはこの分岐標識が出来た為だろう。 山仲間は皆、地蔵岳に登っているのに自分だけが取り残されてしまっていた。
今日の一番の目的は地蔵岳に登ることだ。
5名の内、2人は危ないとリタイヤしてしまった。
ルート選びに夢中になっている間に写真を撮るのを
すっかり忘れてしまい、アタック途中の写真が無い。
”地蔵岳”の山頂から見た、左から不行岳、大天井岳、三峰岳。
下山して来た道が現認出来ないが天狗岩からの岩峰を下ってきたと思われる。
同じく地蔵岳より不行岳の岩峰を見る。 心配された地蔵岳からの下りは案外あっさりと下れた。 ところが登攀初心者は難儀してしまい、
下から足の置き場をサポートする。 思い出に残る登攀となった様だ。
岩が苔むして滑り易く、ちょっとした所でも
オーバーアクションで笑わせてくれた。
運動靴で参加の連中はちょっとした下りでも
滑ってしまい、おっかなびっくり状態だった。
下り途中で ”地蔵岳”がばっちり見える展望岩があったので昼飯にする。 ”地蔵岳”にはクライマーが2人張り付いていた。 右側には大きなスズメハチの巣があり、登攀中に出くわせば大変なことになろう。
登攀中の2人のクライマー。 地蔵岳正面壁は今年4月に
転落死亡事故があり、冷蔵庫大の岩と共に滑落死したらしい。
”虹ヶ滝”までは更に小さなくさり場があり、
ターザンごっこをしながら降りていく。
苔むした岩を運動靴で下るには相当神経を摺り減らしたとか。
”虹ヶ滝”からは賀野神社方向に向かい大曲からUターンして沢に戻る。
短絡コースがあるのだが、今回は初心者用の遠回りの道を選んだ。
下山1時間52分にて ”虹ヶ滝”に着く。
ここで足を滑らせ沢ポチャをしてくれて笑わせてくれた。
”流石止めダム”から振り返り見る。
数十分前には ”地蔵岳”からここを見ていたのだ。
巨大な ”流石止めダム”は10年前に初めて見た時から流石を
一度も捕らえていない様だ。 今後の活躍に期待する。
全員怪我もなく無事下山した。
ハイキングは初めての連中に雪彦山はちょっときつかったかも。
今日の我がチームは相当のスローペースであるのに抜いて行ったツアーハイカーに直ぐに追い付いてしまった。 それを知ってか気付いていないのか、ガイドは道を譲る指示を出さなかった。
イライラしながら超スローペースのジジ、ババツアーハイカーに
付いて行く。
せっぴこさん
関西百名山
兵庫100山』  職場の遠足第1段、バイク乗りの連中を連れて行く。 いつも通りに ”雪彦山”には登っていない。
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53分にて ”出雲岩”に着く。
”地蔵岳”にはクライミングを終えた方が2人居た。
途中のテラスに ”うんこ爆弾”があり大騒ぎ、幸い誰も掴むことは無かった。 岩峰登りをしたことの無い1人は死ぬ思いで登ったらしい。 分岐から7分程で ”地蔵岳”に着く。